鈴木厚正さん、「猫の手クラブ」の主催者であり、雑報「縄文」の編集・発行者でもあります。
農林水産省におられた時より「地域に今何が必要か」との持論を実践しておられます。
私と厚正さんとの出会いはもう30年位前になるでしょうか、旧豊岡村の仲間達と関東農政局にお邪魔したおり始めてお会いしました。物静かで温厚な人だなとの印象があります。
厚正さんは旧豊岡村に、むさしの市の四葉会という消費者の会の皆様をお連れいただいたり、旧豊岡村での「どろりんぴっく」に参加してくださったり、雑報「縄文」をお送りいただいたり旧豊岡村を積極局的にサポートしてくださいました。
そんな中で、20数年前から、毎年数回、東京・茨城・埼玉それに神奈川から仲間達を誘って我家に来てくださり、さくらの管理やツツジの植栽、それに農地の管理に山の下刈り・間伐、など一生懸命やってくださいました。現在では月1回のペースで助っ人に来てくださっています。 
今やわが大平地区がきれいでいられるのも、私の趣味の農業ができているのも「猫の手クラブ」の皆様のおかげです。
私の住む磐田市大平地区は、磐田市の最北端の山の中、少子高齢化が進み、人口も減っています。逆に荒地が増え、あと10年もしたらどうなってしまうのかとても心配です。我家の山や田畑も例外ではありません。
そんな地域をどうすれば守れるかを考えますと、地域に住んでいる一人ひとりがやれることをやるそして地域を綺麗にみがくことではないかと思います。
もはや議論の余地はありません。動くこと、空き缶を一つ拾うもよし、地域にさくらやツツジを植えるもよし、たとえ一本の木を間伐するもよし、荒れ地の草を刈るのもまたよし、やることはいっぱいです。私のライフワークと思っています。
しかし、自分一人ではなかなか動けません。だれも薄暗い山など怖い気がして行きたくありません。また一人での山仕事は危険です。ところが助っ人の皆様が来てくださると自然と山へ行けるようになります。不思議とみんなでやればいやな作業が面白く、山や畑が綺麗になるとうれしい、程よい運動ができて気持ちの良い汗をかき、食事やビールがたまらなくおいしい。交流会も楽しく元気が出ます。
「猫の手クラブ」の皆様のこの後押しは、お尻の重い私にとって、何事にも変えがたい大きな励みであり支えになっています。「猫の手などとんでもない神の手」だと思っています。
過疎化や少子高齢化が進む中山間地域をこれからどうやって守っていくのか?このような活動が少しずつ広がっていくことを望んでやみません。
つい最近、財産区(公有林)事務局から財産区と我が家の山の境界の谷から流木や土砂が道路に流れ出す恐れがあるので撤去したい旨のお話がありました。この山は一昨年の台風により我が家の山の木が隣接の財産区側に倒れ手付かずになっていたもので、大変な作業でしたが猫の手の皆様のおかげで撤去することができました。今後も異常気象のなかでこのような事態が頻繁に起こることが考えられます。とは言っても自然災害でありこの林業不況の中でだれでもこのような作業ができるとは限りません。山が荒れてしまうのは目に見えています。たまたま私の場合は「猫の手クラブ」という強力な助っ人の皆様のおかげで倒木の処理ができ、山や道路を守る手助けができました。猫の手の皆様の働きに改めて感謝です。

2020.10.23 鈴木正士

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山仕事レポート(雑報縄文の記事と写真)

雑報縄文で毎回厚正さんが猫の手クラブの活動をレポートしています。